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ピコレーザーによるアートメイク除去の仕組みと注意点

ピコレーザーは、美容医療で用いられるレーザー治療の一種です。肌のシミやたるみ、小じわなどのさまざまな肌悩みに対応していますが、代表的な治療対象に“アートメイクの除去”が挙げられます。

美容クリニックの担当者は、患者が安心して施術を受けられるように、ほかの選択肢やピコレーザーによる施術の仕組みなどを分かりやすく伝えることが重要です。

この記事では、アートメイクを除去する施術方法の選択肢やピコレーザーによる施術の仕組み、注意点について解説します。


目次[非表示]

  1. 1.アートメイクの除去に用いられる一般的な施術方法
  2. 2.ピコレーザーでアートメイクを除去する仕組み
  3. 3.ピコレーザーでアートメイクの除去を行う際の注意点
    1. 3.1.施術箇所の体毛が抜けるおそれがある
    2. 3.2.一時的にアートメイクが黒く変色する場合がある
    3. 3.3.色素沈着・色素脱失が起こる可能性がある
  4. 4.まとめ


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アートメイクの除去に用いられる一般的な施術方法

アートメイクとは、専用の針を用いて皮膚の表皮に色素を注入して、持続性のあるメイクを行うことです。眉や唇、アイラインなどに施術をすると、化粧をしなくても自然なメイクのように見せることが可能です。

肌の奥にある真皮層に色を入れるタトゥーとは異なり、数年たつと色が薄くなりますが、患者の好みや流行などに合わせて除去またはデザインの変更を希望される方もいます。

アートメイクの除去に用いられる一般的な施術方法には、以下が挙げられます。


▼アートメイクの除去に用いられる一般的な施術方法

施術方法
概要
レーザー治療
レーザーの照射によって肌内部のメラニンを粉砕することで、アートメイクに
​​​​​​​よる色素を除去する
切除手術
色素を注入した部分を手術によって除去する
除去液
専用の針で皮膚の表皮に除去液を注入して、アートメイクの色素を除去する
色素注入
専用の針で皮膚の表皮に肌の色と同じ色素を注入して、アートメイクを
目立ちにくくする


レーザー治療によるアートメイクの除去では、色素に反応しやすい光を用いてアプローチを行うため、針による注入や手術を行う場合と比べて肌へのダメージを抑えやすくなります。



ピコレーザーでアートメイクを除去する仕組み

ピコレーザーでは、レーザーの光を肌に照射して衝撃波によってメラニンを粉砕することによって、アートメイクによる色素を除去します。

ピコ秒(1兆分の1秒)という極めて短い時間で照射することで、光音響作用が働いて強力な衝撃波が発生します。ナノ秒以下のレーザーと比べてメラニンをより小さく粉砕できるほか、熱が周辺組織に広がらないため、肌へのダメージを抑えながら少ない回数でアートメイクの除去を行えることが特徴です。


▼従来のレーザーとピコレーザーによるメラニンへのアプローチ

従来のレーザーとピコレーザーによるメラニンへのアプローチ


また、従来のレーザーに用いられる波長は約400~760nmの可視光線または赤外線となっており、赤や白などの色素には反応しにくいとされています。


▼従来のレーザーで用いられる波長

従来のレーザーで用いられる波長


ピコレーザーの波長は、532nm・755nm・1064nmの3種類が代表的とされており、アートメイクの色味に応じて切り替えることが可能です。これにより、従来のレーザーでは難しかった赤やオレンジなどの明るい色素についても除去できる可能性が期待できます。

※ダメージの程度には個人差があります。詳しくは美容クリニックやメーカーなどにお問い合わせください。



ピコレーザーでアートメイクの除去を行う際の注意点

ピコレーザーでアートメイクの除去を行う際は、患者に対してリスクを十分に説明しておくことが重要です。


施術箇所の体毛が抜けるおそれがある

ピコレーザーによってアートメイクの除去を行うと、施術した箇所の体毛が抜けてしまうことがあります。

眉毛やまつ毛などが生えている箇所にピコレーザーを照射する際は、照射する範囲や頻度を慎重に判断するとともに、リスクを伝えたうえで治療を受けるかどうか判断してもらうことが必要です。


一時的にアートメイクが黒く変色する場合がある

アートメイクを行った箇所にピコレーザーを照射すると、色素が反応することによって黒色に変色する場合があります。特に黒以外の淡い色素を注入してアートメイクを行っていた場合には、黒色に変色しやすくなります。

黒色に変化したアートメイクの色素は自然に薄くなりますが、一時的に黒く見えることに抵抗がある患者の場合には、ほかの施術方法を検討する必要があります。


色素沈着・色素脱失が起こる可能性がある

ピコレーザーによる照射を行うと、色素沈着または色素脱失が起こる可能性があります。色素沈着や色素脱失が起こる原理には、以下の違いがあります。


▼色素沈着や色素脱失が起こる原理

リスク
原理
色素沈着
レーザー照射による肌への刺激によってメラニンが過剰に生成されて
シミのような状態になる
色素脱失
繰り返しレーザー照射を行うことで肌本来のメラニンまで失われてしまい、
肌の色が白くなる


色素沈着については基本的に肌のターンオーバーによって自然に消失しますが、色素脱失の場合には元に戻すことが難しいケースもあります。

ピコレーザーによる施術を行う際は、アートメイクの色味や箇所に応じて適した施術方法の選択肢を提案したり、レーザー照射の波長・回数などを調整したりすることが重要です。

なお、ピコレーザーの施術を受けられない人についてはこちらの記事で解説しています。併せてご確認ください。

  ピコレーザーによる治療ができない人とは? 施術する際の3つの注意点 ピコレーザーは、美容医療の業界で注目されている治療法の一つです。シミやそばかす、シワ、たるみなどのあらゆる肌悩みにアプローチできると期待されています。しかし、患者によっては施術ができないケースもあります。この記事では、ピコレーザーの特徴や施術ができない患者の条件、施術する際の注意点について解説します。 サイノシュアー株式会社



まとめ

この記事では、ピコレーザーによるアートメイクの除去について以下の内容を解説しました。


  • アートメイクの除去に用いられる一般的な施術方法
  • ピコレーザーでアートメイクを除去する仕組み
  • ピコレーザーでアートメイクの除去を行う際の注意点


ピコレーザーを使用すると、光の衝撃波によってメラニンを細かく粉砕できるため、肌へのダメージを抑えつつ少ない回数でアートメイクの除去を行えます。

ただし、施術箇所の毛が抜けたり、黒以外のアートメイクが濃く変色したり、色素沈着または色素脱失が起きたりする可能性があります。施術を行う前には、患者に対して施術の仕組みやリスクをよく説明することが重要です。

また、アートメイクの色味や箇所を踏まえたうえで、患者に適した施術方法を提案したり、レーザー照射の波長・回数などを調整したりすることも欠かせません。

サイノシュアーの『PICOSURE®』は、世界初のアレキサンドライトを搭載したピコレーザーです。短い照射秒数で瞬間的に光熱レーザーを照射することで、皮膚へのダメージを抑えつつさまざまな色素沈着の除去に対応できます。

詳しくは、こちらの資料をご確認ください。

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