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光治療(IPL)は肌悩みに合わせて種類を選ぶことが大切。3つの比較ポイントとは

光治療(IPL)とは、美容医療において肌悩みにアプローチするために用いられる施術の一つです。光治療を行うことで、シミ・そばかすをはじめ、しわやたるみ、ニキビ・ニキビ跡など幅広い肌悩みに対して効果が期待できます。

しかし、一口に光治療といってもさまざまな機器が存在しており、それぞれ特徴が異なります。

美容クリニックの担当者のなかには、「光治療の機器が異なるとどのような違いがあるのか」「機器を選ぶ際の比較ポイントを知りたい」などとお考えの方もいるのではないでしょうか。

この記事では、光治療の機器による相違点や選ぶ際の比較ポイント、光治療以外のアプローチ方法について解説します。

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目次[非表示]

  1. 1.光治療は機器によって特徴が異なる
  2. 2.光治療機器の種類を選ぶ際の比較ポイント
    1. 2.1.①設定可能な波長帯
    2. 2.2.②照射時間(パルス幅)
    3. 2.3.③冷却装置
  3. 3.“ピコレーザー”は肌の表層から深層まで幅広いアプローチが可能
  4. 4.まとめ


光治療は機器によって特徴が異なる

光治療では、幅広い波長の光を複数照射することで多様な肌悩みへのアプローチを実現します。ただし、機器によって以下の特徴に違いがあります。


▼光治療機器による違い

  • 得意とする肌悩み
  • 肌に与えるダメージ など


これらの違いは、機器ごとの設定可能な波長帯や照射時間の違い、冷却装置の有無などが影響して生じます。

なお、光治療全体の特長についてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。

  光治療(IPL)で期待できる効果。 施術の特長や対応できる肌悩みについて 美容医療ではさまざまな肌悩みへの対策として光治療(IPL)による施術を行うケースがあります。「どのような肌悩みに対応できるのか」と気になる方もいるのではないでしょうか。この記事では、光治療で期待できる効果、患者に伝える注意点を解説します。 サイノシュアー株式会社



光治療機器の種類を選ぶ際の比較ポイント

光治療機器の種類を選ぶ際は、光の波長や照射時間、冷却装置による具体的な影響を理解しておくことが重要です。


①設定可能な波長帯

光治療で用いられる光は、波長によって皮膚のどの程度深い部分まで届くかが異なります。そのため、施術の際にアプローチできる対象にも違いが生じます。


▼光の波長による深達度の違い

波長の種類
アプローチできる対象
短い波長
表皮中のメラニン、毛細血管中のヘモグロビン
長い波長
皮膚の真皮層


短い波長は表皮や毛細血管に届いて、シミ・そばかすの原因となるメラニンや、肌の赤みの原因となるヘモグロビンに作用して治療を行います。一方、長い波長は肌の奥深くにある真皮層を刺激することでコラーゲンの生成を促進するため、肌のたるみやシワなどの治療に有効です。

機器が幅広い波長帯に対応しているほど、多様な肌悩みに対応しやすくなります。ただし、一部の波長の出力を高めて、特定の肌悩みにアプローチしやすくしている機器もあります。


②照射時間(パルス幅)

光治療における光の照射時間はパルス幅とも呼ばれ、長さによって光の影響を受ける範囲が変わります。


▼照射時間による影響範囲の違い

照射時間
影響範囲
長い
浅く広い
短い
深く狭い


パルス幅が長いと肌の表層にアプローチしやすく、肌へのダメージも周囲に広がるもののマイルドです。

一方、パルス幅が短い場合は光が肌の深層に届きやすくなります。また、影響範囲が狭いことで患部以外の肌にはダメージを与えにくくなると考えられます。


③冷却装置

光治療の機器には冷却装置が内蔵されている場合があり、施術時の熱による肌へのダメージや痛みなどを抑えるために活用されます。肌へのダメージを抑えることで、患者が安心して施術を受けやすくなると期待できます。

ただし、冷却装置なしで波長帯やパルス幅などを調節することで、肌へのダメージの軽減を図っている機器もあります。



“ピコレーザー”は肌の表層から深層まで幅広いアプローチが可能

幅広い肌の悩みにアプローチする施術方法としては、光治療のほかにレーザー治療が挙げられます。そのなかでも、ピコレーザーは最新のレーザー治療機器です。

ピコレーザーでは、レーザーで発生する衝撃波によってメラニン色素を粉砕することでシミを除去します。この際、衝撃波が肌の深層まで届くため、真皮層へのアプローチも同時に行えます。

また、ピコレーザーはパルス幅がピコ秒と、従来のレーザー治療のナノ秒よりもさらに短くなったことで、ターゲット以外の周辺組織への影響を起こさずに治療を行えます。

ピコレーザーの波長は光治療とは異なり、同時に照射する光の波長は一種類です。ただし、755nmの波長を持つピコレーザーであれば、メラニンの吸収率が高く破壊しやすいほか、血液中のヘモグロビンを破壊せずに治療を行ってダメージを抑えられます。


なお、光治療とレーザー治療の違いについてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。

  光治療(IPL)とレーザー治療の違い。患者に合った施術方法を選ぶには 光治療とレーザー治療では、それぞれターゲットにアプローチする仕組みや施術対象、ダウンタイムなどに違いがあります。この記事では、光治療とレーザー治療の違いや患者に合った施術方法の選び方について解説します。 サイノシュアー株式会社



まとめ

この記事では、光治療の種類について以下の内容を解説しました。


  • 光治療の機器による違い
  • 光治療機器の種類を選ぶ際の比較ポイント
  • 光治療のほかに幅広いアプローチが可能な施術


光治療の機器は、それぞれ設定可能な波長帯・パルス幅・冷却装置の有無などが異なり、機器ごとの得意とする肌悩みや肌に与えるダメージの度合に影響を与えています。

光治療は、複数の波長の光を同時に用いることで幅広いアプローチを実現しています。

サイノシュアーは、治療目的によってハンドピースを選択できる『ICON™』をリリースしております。高性能な冷却と独自のパルス発振方式により、冷却ジェルを用いない施術が可能です。

詳しくは、こちらの資料をご確認ください。

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