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ピコレーザーがタトゥー(刺青・入れ墨)の除去に用いられる3つの理由

タトゥー(刺青・入れ墨)は、針を用いて皮膚の真皮部分に着色を行うため、一度入れると時間が経っても消えることはありません。しかし、「好みが変わった」「デザインを変更したい」などの希望によってタトゥーを除去したいという方もいます。

そこで、美容医療において、肌へのダメージを抑えつつタトゥーを除去する方法として注目されているのが“ピコレーザー”による施術です。

美容クリニックの担当者は、患者の希望に応じた提案ができるように、タトゥーを除去する方法の選択肢やピコレーザーによる施術の特徴を伝えられるようにしておく必要があります。

この記事では、タトゥーの除去方法やピコレーザーが用いられる理由、ピコレーザーによる施術の流れについて解説します。

なお、アートメイクの除去についてはこちらの記事をご確認ください。

  ピコレーザーによるアートメイク除去の仕組みと注意点 ピコレーザーは、肌のシミやたるみ、小じわなどのさまざまな肌悩みに対応していますが、代表的な治療対象に“アートメイクの除去”が挙げられます。美容クリニックの担当者は、患者が安心して施術を受けられるように、ほかの選択肢やピコレーザーによる施術の仕組みなどを分かりやすく伝えることが重要です。この記事では、アートメイクを除去する施術方法の選択肢やピコレーザーによる施術の仕組み、注意点について解説します。 サイノシュアー株式会社


目次[非表示]

  1. 1.タトゥーを除去する主な施術方法
  2. 2.ピコレーザーがタトゥーの除去に用いられる3つの理由
    1. 2.1.①カラータトゥーにも対応できる
    2. 2.2.②少ない回数・時間で施術できる
    3. 2.3.③ダウンタイムが短い
  3. 3.ピコレーザーによるタトゥー除去の流れ
    1. 3.1.➀カウンセリング
    2. 3.2.②施術
    3. 3.3.③術後の対応
  4. 4.まとめ


タトゥーを除去する主な施術方法

タトゥーの除去には、主に以下の施術方法があります。


▼タトゥーを除去する主な施術方法

施術の種類
概要
切除手術
タトゥーがある箇所の皮膚をメスで切除して縫合する
皮膚移植
タトゥーがある箇所の皮膚を切除して、代わりにほかの部位から皮膚を移植する
レーザー
レーザー照射によってタトゥーの色素を破壊する


切除手術や皮膚移植では、メスによる皮膚の切除が伴うため、術後の赤み・腫れなどが生じるリスクがあるほか、肌に傷跡が残ってしまう可能性があります。

一方レーザー治療の場合は、レーザー照射で皮膚の真皮部分にあるタトゥーの色素を破壊するため、肌へのダメージを抑えやすく、傷跡が残らないことが特徴です。ただし、タトゥーの色や着色の深さによっては従来のレーザーで除去しきれない可能性もあります。

※個人差があります。詳しくはメーカーにお問い合わせください。


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ピコレーザーがタトゥーの除去に用いられる3つの理由

ピコレーザーは従来のレーザーと比べて肌へのダメージを抑えやすく、色味のあるカラータトゥーにも対応することが可能です。


①カラータトゥーにも対応できる

ピコレーザーは、カラータトゥーの除去に対応しています。

美容医療に用いられる従来のレーザーは、約400~760nmの波長となる可視光線または赤外線を使用しており、黒・茶・青の色に対して反応しやすい一方で、それ以外の色には反応しにくい性質があります。


▼従来のレーザーで用いられる波長

従来のレーザーで用いられる波長


ピコレーザーの場合は、532nm・755nm・1064nmと幅広い波長に対応しているため、従来のレーザーでは難しかった明るい色のタトゥーも除去できる可能性が期待できます。


②少ない回数・時間で施術できる

ピコレーザーでタトゥーの除去を行う場合には、従来のレーザーと比較して施術の回数や一回の施術にかかる時間を少なくできる可能性があります。

ピコレーザーでは、1兆分の1秒(ピコ秒)という極めて短い照射秒数によって強力な衝撃波を発生させることが可能です。


▼ピコレーザーと従来のレーザーによるアプローチ

ピコレーザーと従来のレーザーによるアプローチ


照射秒数がナノ秒以下となる従来のレーザーと比べて、メラニン色素をより小さく粉砕できるため、施術回数と時間の短縮につながります。


③ダウンタイムが短い

レーザーの照射によって生じる赤みや腫れなどが落ち着くまでのダウンタイムが短いことも、ピコレーザーが選ばれる理由の一つに挙げられます。

従来のレーザーでは、照射を行う際に熱がターゲットとなる部位の組織外に広がってしまいます。


▼ピコレーザーと従来のレーザーによる周辺組織への影響範囲

ピコレーザーと従来のレーザーによる周辺組織への影響範囲


ピコレーザーでは、レーザー照射による強力な衝撃波によってターゲットへアプローチするため、周辺組織まで熱の影響が広がらず、肌への負担を抑えやすくなります。

※個人差があります。詳しくはメーカーにお問い合わせください。



ピコレーザーによるタトゥー除去の流れ

ピコレーザーでタトゥーを除去する際の施術回数や期間は、タトゥーの状態によって異なります。事前にカウンセリングをしっかり行ったうえで、患者に合った施術方法を提案することが必要です。


➀カウンセリング

患者に合った施術内容を検討するために、施術前のカウンセリングを行います。タトゥーの状態を確認したうえで、ピコレーザーの施術回数や間隔、照射出力などを決定します。


▼タトゥーについて確認する事項

  • タトゥーを入れている箇所
  • タトゥーの色や大きさ
  • タトゥーを入れてから経過した期間
  • タトゥー除去の希望日数 など


短期間でタトゥーの除去を希望する患者の場合には、ピコレーザー以外の施術方法と組み合わせて提案するケースもあります。

また、患者によってはピコレーザーの施術を受けられない場合があるため、治療中の疾患や服用中の薬などについてもカウンセリング時に確認しておくことが重要です。

ピコレーザーによる治療ができない人については、こちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。

  ピコレーザーによる治療ができない人とは? 施術する際の3つの注意点 ピコレーザーは、美容医療の業界で注目されている治療法の一つです。シミやそばかす、シワ、たるみなどのあらゆる肌悩みにアプローチできると期待されています。しかし、患者によっては施術ができないケースもあります。この記事では、ピコレーザーの特徴や施術ができない患者の条件、施術する際の注意点について解説します。 サイノシュアー株式会社


②施術

ピコレーザーによるタトゥーの除去は日帰りでの施術となりますが、間隔を空けて複数回の照射が必要になるケースがあります。


▼タトゥーの除去を行う際の照射回数と間隔の目安

照射回数
照射間隔
3~5回程度
1~2ヶ月程度


タトゥーの濃さや皮膚内部における着色の深さによってピコレーザーの照射回数は変わるため、肌の様子を見ながら調整する必要があります。

なお、ピコレーザーの施術間隔と回数の目安については、こちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。

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※個人差があります。詳しくはメーカーにお問い合わせください。


③術後の対応

ピコレーザーの照射後は、赤みや腫れなどが発生する可能性があるため、患部の炎症を抑えるために肌の状態に応じた処置を行うことが必要です。


▼ピコレーザーの照射後に行う処置

  • ガーゼで患部を保護する
  • 患部をケアする軟膏やクリームを処方する
  • 肌のターンオーバーを促す内服薬を処方する など


また、ピコレーザーの術後は肌が敏感な状態となっているため、保湿や紫外線対策などをしっかりと行うように患者に説明しておくことも欠かせません。

※個人差があります。詳しくはメーカーにお問い合わせください。



まとめ

この記事では、タトゥーの除去について以下の内容を解説しました。


  • タトゥーの除去方法
  • ピコレーザーがタトゥーの除去に用いられる3つの理由
  • ピコレーザーによるタトゥー除去の流れ


タトゥーの除去には、主に切除手術や皮膚移植、レーザーなどの方法があります。なかでもピコレーザーは、従来のレーザーと比べて短時間でメラニンを細かく粉砕できるほか、幅広い波長でターゲットへアプローチすることが可能です。

肌へのダメージを抑えながら少ない回数・時間でタトゥーを除去したい場合や、従来のレーザーでは難しいカラータトゥーを除去したい場合などに用いられます。

ただし、タトゥーの除去に必要な照射回数・間隔などは、タトゥーの色や着色の深さなどによって異なります。事前のカウンセリングや経過を踏まえて患者に合った施術内容を提案することが重要です。

サイノシュアーの『PICOSURE®』は、世界初のアレキサンドライトを搭載したピコレーザーです。短い照射秒数で瞬間的に光熱レーザーを照射することで、皮膚へのダメージを抑えながらタトゥーを的確にとらえてアプローチします。

詳しくは、こちらの資料をご確認ください。

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