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タトゥー部分も医療脱毛はできるのか。レーザーによる施術の可否やリスクについて

医療脱毛を希望する患者のなかには、肌にタトゥーがある人もいます。

患者から「タトゥーがあると医療脱毛を受けられないのか」と質問されるケースもあるため、美容クリニックでの対応について分かりやすく説明できるように準備しておくことが重要です。

この記事では、タトゥーがある患者に対する医療脱毛の施術可否や対応方法、レーザー以外の施術方法について解説します。


目次[非表示]

  1. 1.タトゥー以外の箇所は医療脱毛が可能
  2. 2.タトゥー部分の医療脱毛ができない理由
    1. 2.1.やけどのリスクがある
    2. 2.2.タトゥーが変色する可能性がある
  3. 3.タトゥーがある範囲に医療脱毛を行うときの対応方法
    1. 3.1.タトゥー部分に保護シールを貼る
    2. 3.2.タトゥーから5~10cm程度の距離をとる
  4. 4.タトゥー部分の脱毛を行う方法
    1. 4.1.➀ブラジリアンワックス
    2. 4.2.②ニードル脱毛(針脱毛)
  5. 5.まとめ


タトゥー以外の箇所は医療脱毛が可能

医療脱毛は、タトゥーがある患者でも施術自体は可能とされています。

しかし、脱毛する箇所にタトゥーが入っている場合には、レーザーを用いた医療脱毛はできないとしている美容クリニックが一般的です。

タトゥーが入っている部分と脱毛を希望される箇所が同じでなければ、通常どおりレーザーの照射によって医療脱毛を行えます。

※美容クリニックによって対応が異なる場合があります。



タトゥー部分の医療脱毛ができない理由

タトゥー部分にレーザーの照射による医療脱毛を行えない理由には、安全性の問題やタトゥーによる色素への影響があります。


やけどのリスクがある

医療脱毛のレーザーは、毛根に含まれる黒いメラニン色素に反応することで発毛組織を破壊して、毛を生えにくくする仕組みとなっています。

タトゥー部分にレーザーを照射すると、レーザーがタトゥーの色素に反応して熱が発生することにより、肌へのダメージにつながる可能性があります。やけどを引き起こすと色素沈着につながることもあるため、タトゥー部分の照射は避けたほうがよいと考えられます。


タトゥーが変色する可能性がある

レーザーの照射によってタトゥーが変色する可能性があることも、医療脱毛ができないとされる理由の一つです。

タトゥーは、皮膚の真皮にインクを入れることによって色素を定着させています。医療脱毛のレーザーは毛のメラニン色素に反応して熱を発生させるため、タトゥーの色素まで熱の影響が伝わり変色してしまうことがあります。



タトゥーがある範囲に医療脱毛を行うときの対応方法

タトゥーが入っている範囲に医療脱毛を行う際は、タトゥー部分にレーザーが当たらないようにする必要があります。美容クリニックでの一般的な対応方法には、以下が挙げられます。


タトゥー部分に保護シールを貼る

脱毛したい箇所の一部に小さなタトゥーがある場合には、保護シールを貼って直接レーザーが当たらないようにします。保護シールで覆った部分以外はレーザーが届くため、脱毛効果が期待できます。

ただし、タトゥーが広範囲に入っている場合には、保護シールを貼って対応することが難しい場合もあります。タトゥーの大きさや位置を踏まえて施術可否を決めることが重要です。

※個人差があります。


タトゥーから5~10cm程度の距離をとる

タトゥーがある位置から近いところを脱毛する場合には、5~10cm程度の距離をとってレーザーを照射する方法があります。

ただし、タトゥーがある位置と十分な距離を確保できない場合には、施術を控えたほうがよいケースもあります。どのくらいの範囲までレーザーを照射できるかは、美容クリニックの医師によって判断が異なります。



タトゥー部分の脱毛を行う方法

レーザーによる医療脱毛を行えない患者には、タトゥー部分にも脱毛を行える施術方法を提案します。一般的な施術方法には、以下の2つが挙げられます。


➀ブラジリアンワックス

ブラジリアンワックスは、粘着性のあるワックスを脱毛したい箇所に塗布したあと、ワックスと一緒に毛根から毛を引き抜く脱毛方法です。


▼ブラジリアンワックスのメリット・デメリット

メリット
  • タトゥーが広範囲にある箇所でも脱毛を行える
  • シェーバーを用いた処理よりも無毛期間が長くなりやすい
  • 古い角質や産毛も取り除くことができる など
デメリット
  • 定期的な施術を継続する必要がある
  • ワックスを剥がす際に肌へのダメージがある など


レーザーのように発毛組織へのアプローチは行えないため、持続的な減毛効果は期待できませんが、毛が生えてくるサイクルを遅らせることにより自己処理の負担を抑えられます。

なお、ブラジリアンワックスを用いた施術は医療脱毛には該当しておらず、患者自身や美容エステなどでも行うことが可能です。


②ニードル脱毛(針脱毛)

ニードル脱毛(針脱毛)は、毛穴の一つひとつに針を挿入して電流を流すことによって毛根の発毛組織を破壊する医療脱毛です。

レーザーによる医療脱毛とアプローチの原理が異なり、メラニン色素に反応しないことから、タトゥーがある箇所でも施術を行えます。


▼ニードル脱毛のメリット・デメリット

メリット
  • 毛質や肌の色による影響を受けない
  • 一度の施術で長期の減毛効果が期待できる など
デメリット
  • 施術時に痛みを伴う場合がある
  • 費用や施術時間がかかりやすい など


ニードル脱毛では、電流を流して毛根に直接アプローチするため、産毛や白髪などのレーザーでは対応できない毛にも施術を行うことが可能です。

※個人差があります。



まとめ

この記事では、医療脱毛について以下の内容を解説しました。


  • タトゥー部分の施術可否
  • タトゥー部分の医療脱毛ができない理由
  • タトゥーがある範囲に医療脱毛を行うときの対応方法
  • タトゥー部分の脱毛を行う方法


タトゥー部分には、レーザーを用いた医療脱毛の施術はできないことが一般的です。タトゥーがある範囲に医療脱毛を行う際には、保護シールを貼るか、一定の距離をとってレーザーを照射する方法が考えられます。

また、レーザーによる医療脱毛を行えない場合には、ブラジリアンワックスやニードル脱毛の選択肢も検討できます。タトゥーの位置・大きさ・脱毛したい範囲・毛質などを踏まえて患者に合った施術方法を提案することが重要です。

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