光治療（IPL）にデメリットはある？ 施術のメリットや効果がないといわれる理由とは

光治療（IPL）とは、美容医療においてさまざまな肌悩みにアプローチするために用いられる施術の一つです。

しかし、光治療の方法によっては、患者が望む効果を得られないようなケースも考えられます。

美容クリニックの担当者のなかには、「光治療のメリット・デメリットを知りたい」「光治療に効果がないといわれるのはどのような場合か」などと気になる方もいるのではないでしょうか。

この記事では、光治療について、メリット・デメリット、効果がないといわれる原因、患者に伝えておくポイントを解説します。

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光治療による施術のメリット

光治療による施術のメリットとしては、以下が挙げられます。

▼光治療による施術のメリット

• 幅広い肌悩みに対応できる
• ダウンタイムがほぼない

光治療では、幅広い複数の波長を持った光を肌に当てて治療を行います。これによって肌の表皮だけでなく毛細血管や真皮層にもアプローチできるため、シミ・そばかすから肌の赤み、たるみなど多様な肌悩みへの対応が可能です。

また、光治療では光を広く浅く当てて肌へのダメージを抑えられるため、ダウンタイムもほとんど発生しません。患者は施術当日からメイクや洗顔などを行えます（※）。

なお、光治療の特長についてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。

※個人差があります。詳しくは美容クリニックやメーカーなどにお問い合わせください。

光治療にデメリットはある？

光治療のデメリットとしては効果の実感に回数が必要な点や、一時的なシミ・赤み・腫れ・かゆみなどが挙げられます。

1回では効果を実感しにくい

光治療は、1回の施術でも効果自体はあるものの、実感はしづらい（※）とされます。

光治療は光を浅く広く当てて、少しずつ肌悩みの改善を図る治療法です。一般的には5回以上（※）の施術を行うことで効果を実感しやすくなるといわれます。

一時的にシミが濃くなる場合がある

光治療の施術を受けた場合、施術後から数日間はシミが一時的に濃くなる場合があります。これは、光治療によってシミの原因となるメラニン色素が肌の表面に浮き出た状態です。

表面に浮き出たメラニン色素は、基本的にはしばらくすれば肌の外へと排出されます（※）。また、自然と排出されなかった場合でも光治療を繰り返すうちに排出される（※）と考えられます。

赤み・腫れ・かゆみが起きることがある

光治療は光による熱を用いて肌悩みの治療を図るため、患者によっては赤みや腫れ、かゆみなどが生じる場合もあります（※）。

一般的には、光治療による赤み・腫れ・かゆみは数時間から数日ほど（※）で落ち着くとされます。

※個人差があります。詳しくは美容クリニックやメーカーなどにお問い合わせください。

光治療に効果がないといわれる原因

光治療の施術において期待する効果が現れない場合、以下の原因が考えられます。

▼光治療が効果がないといわれる原因

• 施術を1回でやめてしまった
• 光治療に向いていないシミだった
• 施術後の紫外線対策をしなかった　など

光治療においては1回の施術では効果が実感できない場合もあります。

また、光治療では、真皮層に存在するメラニンを取り除くことは難しいとされます。そのため、後天性真皮メラノサイトーシス（以下、ADM）と呼ばれる種類のシミの治療には向いていません。加えて、大きくて濃いシミの場合も、光治療で照射される光の出力では取り切れないケースがあります。

さらに、紫外線対策を怠ってしまうと、光治療の施術で過敏になっている肌がダメージを受けてシミが再発したり、濃くなったりするおそれがあります。

光治療を受ける患者に伝えておくポイント

光治療を受ける患者に伝えておくポイントとしては、以下が挙げられます。

▼光治療を受ける患者に伝えておくポイント

• 効果を実感するまでに複数回の施術が必要になる可能性
• ADMや濃いシミには効果が期待できない可能性
• 施術後に行うセルフケアの方法　など

光治療の特性を患者に伝えて納得してもらったうえで、紫外線対策を含むセルフケアの方法を共有しておくことで、光治療の施術後に患者が効果を実感しやすくなると期待できます。

まとめ

この記事では、光治療について以下の内容を解説しました。

• 光治療のメリット
• 光治療のデメリット
• 光治療に効果がないといわれる原因
• 光治療を受ける患者に伝えておくポイント

光治療を行うことで、幅広い肌悩みに対してダウンタイムを抑えたうえでアプローチできます。ただし、効果の実感には複数回の施術を要するほか、一時的なシミ・赤み・腫れ・かゆみなどが生じる場合もあります。

施術回数やシミの種類、施術後のケアのやり方によっては光治療の効果が期待できないケースも見られます。患者に光治療の特性やセルフケアの方法などを共有しておくことが重要です。

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